なぜ、今、グローバル化なのか
7月17日に4月から行っていた新入社員研修を終えました。
トルコ出張や各種海外からの発注のイベント現場に出たりと、研修資料を作るのに四苦八苦した4か月間でしたが、かなりハリのある時間を過ごしました。
ただ、その中でとても感じたことは、「なんて、皆、大人しいんだろう」ということです。
日々、海外の人たちとの交流が多い私としては、本当にこれから来る、いえ、既に来ているグローバル化の波に、この子たちはちゃんと乗って生き残ることができるのだろうかと考えざるを得ませんでした。
もちろん、生きていくことはできるかとは思います。
ただ、既に海外から優秀な人材が、政府の意向もあり、大量に入ってきています。
そして、多くの企業が日本人という人材マーケットから優秀で、きちんと働く人材を得ることができない現実に直面し、企業の存続を図るために、海外からの優秀な人材を受け入れ始めています。
現在はまだ企業内の外国人の比率は少ないですが、これはおそらく加速度的に進む、進まざるを得ないでしょう。
その時、企業内に残り、ある程度のポジションを築くためには、隣の机に座っている外国人同僚たちときちんとコミュニケーションを取ることは必須です。
ところがです、そのような状況に置かれたとき、多くの日本人が今のメンタリティでは対応できないことは、現在、世界各国で日本企業が苦戦している状況を見れば簡単に予想できます。
チョムスキーが言ったように、その国の言語体系がその国の人々のメンタリティに作用するという研究結果は、日本が海外において苦戦している状況に対する重要なカギを提示しているような危害します。
また、日本は長い間、同じ人種で同じ文化背景で過ごしてきた人たちとのみ生活をしてきました。
結果、多くの言語を使わなくても通じるという環境に甘んじてきました。
ところが、21世紀に入り、日本は今までに体験したことのない短い期間において、自分たちの文化背景とは全く異なる多くの人々を受け入れないければならない状況に陥りました。
結果、何が起きたかというと、自分たちが意図したことが意図したように通じないという多くの事実が発生しました。
今、日本人は何が起きているのか、まだきちんと把握できていません。
ただ、この状況を理解することに時間をかけすぎてしまうと、気が付いた時には自分の居場所がなくなってしまっているということになりかねません。
では、過去に同じような経験をしてきた国の人々は、どうしているのでしょうか?
彼らは言葉で確認をするのです。
質問を重ね、発言するのです。
だから、彼らは少しでも自分の中に疑問がわいた時には、その場で質問を始めます。
最後まで取っておかないのです。そして、その質問や発言の内容に少しでも自分の考えと異なることがあれば、その場で自分の意見を言い始めます。
そうしないと置いていかれるからです。
もちろん、そうでない国もあります。
ただ、その場合は、したたかです。
日本人のメンタリティでは太刀打ちできないものがあります。
それくらい、他の国は他の国とのせめぎあいをしてきているということです。
後、5年もすれば日本の労働人口の外国人の人々が占める割合は数倍に膨れ上がっていいるでしょう。
その中で、彼らと人として対等に仕事をしていくスキルとメンタリティを付けることは本当に大切です。
たまには自分のグローバル化具合を確認してみてはいかがでしょうか?
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