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年齢を重ねるごとに語学が学びにくくなる理由 -クリティカルエイジとは?-

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先日、脳はWindowsのOSと同じという話を書いていて、ふと思い出したのが苫米地さんが書いていた「クリティカルエイジ―critical age―」のこと。

これは脳が新たな言語をマスターすることができなくなる年齢のことを指しています。

その年齢とは大体13~17歳ぐらいで、これは人工知能の開発における段階で脳を科学的に調べていく過程でわかってきたことだそうです。

とは言うものの、このクリティカルエイジを超えても、新たな語学をマスターする方法はあります。

その詳しい方法については苫米地英人著の「英語は逆から学べ」(http://amzn.to/1uuUohW)を読んでいただくといいかと思います。

で話を戻すと、このクリティカルエイジのことを思い出した時に、「なぜ、大人になると語学が学びにくくなるのか」を私なりに考えてみようと思い、こういうことなのかなと行き着いたので、ブログに書いておくことにしました。

 

以前のブログで書いたように、現在、脳はコンピュータと同じであると考えられています。

未だに脳と同じことができるコンピュータは出来上がっていませんが、ある程度のレベルで、脳はコンピュータと同じと言えるところまで研究されてきています。

そう考えると、語学とは、この脳というコンピュータにソフトをインストールするようなものです。

脳に新たな言葉をインストールするための領域があれば、インストールできるということです。

最近では行われなくなりましたが、以前は、コンピュータを購入してきた際、使う前にハードディスクのPartitionを行っていました。

これは今後、使用するであろう内容を想定して、その使用内容に合わせてハードの容量を使用内容ごとに分割しておくという作業です。

(この作業は今は出荷時にすでに行われているようになっています)

つまり、子どもの脳というのは、Partitionがなされていないまっさらな状態の脳だと言えます。

その後、脳は生活していく中で、その環境に合わせ、徐々に使用領域を分割していきます。

おそらくこのPartition 作業がほぼ終了するのが13~17歳のころなのではないかと思います。

ですから、この後に新たな語学をインストールしようとすると、脳のハードウエアにそのスペースがないので、なかなか語学をマスターすることができないということになるのではないかというのが私が行き着いたところです。

私個人の経験を話すと、私が交換留学でアメリカに行ったのが17歳の時。

向こうに行った約2週間後のころ、英語を聞き続けることに吐き気を覚えたのを今も覚えています。

今、考えると、なぜそれほど苦しいかったのかというと、おそらく脳の空きスペースがないところに無理やりソフトをインストールしようとして、脳がPartitionの割り振りを急速に変更しなければならなかったからではないかと思います。

(ここで大切だったのは、英語をインストールするための領域を作らなければ、食べていけない、つまりは生命の危機に立たされるということだったように思います。脳は必死だったんですね―笑)

 

本来、脳は安定している状態が好きなので、新しいことが起こることを嫌います。

ということは、脳の活性領域がpartitioningされていない子供のころであれば、環境に合わせて、必要な語学数に合わせて領域を振り分けることに対して、脳があまり抵抗しないということです。

そして、大体、13~17歳ぐらいで、この振り分け作業が終わり、脳の活性領域の割り振りと容量が固定されます。

 

だから、語学は早いうちに勉強した方がいいと言われるのです。

とは言え、大人になってからでは遅すぎるというわけではありません。

高いゴールがあれば、それはいつでも達成できるので大丈夫です。

ですが、その場合でも、最適で最短の達成手法は選ぶべきだとは思いますが。

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