英語って、やっぱりロジカルだなぁと感じるとき。
英語って、本当にロジカルだなぁと思うのは、他人が書いた日本語を英語に翻訳するときです。
私自身がA級の翻訳者かと聞かれると、それはまだまだブラッシュアップしないとと思うのですが、それでも、時々、「ビジネスの取引先に英語でメールを打ちたいから翻訳してくれる?」と言われて翻訳を頼まれます。
ということで、さぁ、頑張りましょうかとなった時に、ハタと手が止まるのです。
英語に書き下そうとして、日本語を追いかけていくと、S+V+CまたはS+V+O (+O)に落とし込めないことが多々あるのです。
1つの文章の中に、主語として明記されていないのですが、第2、第3の主語が隠されていたり、それぞれに対して主語があったり、目的語があったり...
英語には主語がない文章は成立しないため(もちろん、itやthereだとかで逃げる方法はありますが転)
「ん?! どれがどれに対応しているの?」
となり、結果、その文章を書いた人に連絡を取ります。
そして、そこで言いたいことの内容を確認します。
その時にやる作業が、1つの文章の中にてんこ盛りになっている要素を1つずつ分解していくというものです。
「AはAですね。といういうことは、ここから始まる部分は別の話で、Bということですね。ただ、このBもAとの××という兼ね合いから出てきている話ですね。そこで、この最後の部分は、AとBを考えると結論として、こういうことじゃないかということをいいたいCとなるということですね? この理解の仕方で正しいですか?」といった具合です。
こうやって分解して、初めて英語に日本語を落とし込めます。
もちろん、A級以上の翻訳・通訳の人たちは、こんな風には聞かずに、文章を読んだ瞬間に内容を理解して英語に訳しているのですが、でも、想定するにやっている作業は同じなんだろうなと思っています。
このことを考えると、本当に日本語は他国の人たちから見ると、複雑怪奇な言語なんだろうなと感じます。
そして、英語は組み立てがロジカルだなぁと感じます。
ただ、英語がこのような明快で方程式的な構造を持つようになった背景には、ここに至るまでの歴史がかなり影響しているんだろうなと思っています。
皆さんも時間があるときに、自分の知っている英単語でいいので、日本語を英訳してみてください。
意外な発見をすると思います。
仕事に効く 教養としての「世界史」
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